10月 17

後期から大学で教鞭を取るようになって “バリアフリー・プレゼンテーション法” について考えるようになりました。この動画は 2009 年のものだけれど,2 年経った 2011 年現在もあまり変化はなさそう。

“色盲” や “色覚障害” は,黄色人種男性で 20 人に 1 人 (5 %),女性で 500 人に 1 人 (0.2 %) の割合で生じます (白人男性では 8 %,黒人男性では 4 %)。40 人学級なら各クラスに 1 人,100 人の受講生がいる大学の講義でも 2-3 人の割合で色盲の方がいらっしゃるということです。だいたい AB 型の人と同じくらいの割合といえば想像しやすいでしょうか。

★は板書を書くのが苦手なので,講義は PowerPoint のスライドを使っています。重要な語句などを強調をしようと文字色を変えると見づらくなってしまう学生さんもいらっしゃるようです。色盲の方に配慮して作成すると健常視の方には見づらいもの,退屈なものになってしまったりと,なかなか難しいものです。

おそらく自分自身が視覚有意のため,色や形を視覚刺激として用いることが多いのだと思います。どのように講義をするか以前の問題なので,今後は気をつけたいです。プレゼンテーション法というと,どのように上手く話をするか,という議論になりがちなので,まさに盲点だと思った次第です。

話し方や発問の仕方,学習目標と課題の設定など,まだまだ勉強しなければいけないことがたくさんあります。教えることは難しいけれど,とても楽しいです。


色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法
http://www.nig.ac.jp/color/gen/index.html#toukou

「色覚のバリアフリー」:パネルディスカッションでのスピーチ – YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=PiQACW_fIs0

Color Universal Design Organization/カラーユニバーサルデザイン機構
http://www.cudo.jp/

カラーユニバーサルデザイン
カラーユニバーサルデザイン機構
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9月 20

Microsoft Academic Search

以下の 2 つの記事で知ったのですが “Microsoft Academic Search” がなかなか素晴らしかったので御紹介。たまには研究の話も少しということで。

MicrosoftAcademicSearchのすゝめ – くまメモ
http://d.hatena.ne.jp/kumagi/20110918

[O] 論文を探すなら「Microsoft Academic Search」が便利
http://diary.overlasting.net/2011-09-18-1.html

試しに自分の研究のキーワードで検索してみましょう。すると何年頃から,どのくらいの論文が出ているのかがグラフで表示されます。面白いですね。PDF があるものはそのまま見られます。

Microsoft Academic Search


Auther を見ると著者ごとに何件の論文があるかとか,著者ごとの論文数の年代ごとの変化とかがグラフで表示されるので素晴らしい。”Google Scholar” にはこういう機能はなかったと思う。学会や学会誌ごとにも見られるので,どうぞ。

そろそろ卒論や修論の時期ですね。これで引用文献が充実しそうですね。


Microsoft Academic Search
http://academic.research.microsoft.com/


9月 09

KOKUYO RESEARCH LAB NOTEBOOK

コクヨさんの “RESEARCH LAB NOTEBOOK LB4S” を購入してみました。

いわゆる “研究記録用ノート” や “実験ノート” と呼ばれるもで,実験データやアイデア等を記録し,第 3 者による確認をとるという体裁になっています。研究分野では広く知られているノートということでしたが知らなかったので購入してみた次第です。

KOKUYO RESEARCH LAB NOTEBOOK


最初の項をめくると使い方がみっちりと書かれています。正しく用いれば法的証拠書類としての力を持つことのできるノートだけにフォーマットがいろいろとあるようです。

KOKUYO RESEARCH LAB NOTEBOOK


次に記録日と内容,記載したページを記入するためのページが続きます。

KOKUYO RESEARCH LAB NOTEBOOK


最後にノート部分ですが方眼で左側に縦の罫線が引かれています。中抜き防止のためにページ番号が振ってあったり,かがり糸もなかなか凝ったものになっていました。さすがに御値段が高いだけのことはありますね。

紙質や開き具合などもしっかりとしており,ノートとしてもかなり満足のいくものです。研究用のメモを時系列に整理するにはとても良いと思います。気になった方はどうぞ。A4 サイズのノートもあります。余談だけれど,B5 サイズのノートなのに型番が LB4S だと一瞬,B4 と思ってしまうので改善して欲しい。

手帳に挟めるかと思って B5 サイズのものを購入したのだけれど,少しばかり大きかった。手帳のカヴァはただでさえぱんぱんなので新しいものの購入を検討した方がいいのかもしれない。なむなむ。

こうして散在のスパイラルにはまるのです。はい。


リサーチラボノート – コクヨS&T
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/labnote/

コクヨS&T リサーチラボノート(エントリーモデル) 5mm方眼罫 署名欄付き A4サイズ ノ-LBB205SコクヨS&T リサーチラボノート(エントリーモデル) 5mm方眼罫 署名欄付き A4サイズ ノ-LBB205S
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3月 25

★の専門は,心理学です。まぁ,一言で心理学といっても様々な分野があるのですが,東日本大震災 (東北地方太平洋沖地震) に被災者された方,またそうした方々に手をさしのべる方々に向けて様々な資料が Web に up されていたので,まとめてみました。


もし必要とされている方がいましたら,是非とも御活用ください。他にもまだあるかもしれませんが,とりあえず。もし他にも見つけた方がいらっしゃいましたら教えてください。どんどん追記していきます。

Twitter は拡散力があるけれど残らないので記事にしました。もし御協力頂ける方がいらっしゃいましたら RT なり,Facebook なり,hatena であったりで拡散して頂ければと思います。宜しく御願い致します。

直接的に被災された方でなくとも,この度の震災は,私たちがこれまでに経験したことのない規模ものです。体調不良などが続いている方は専門的なケアが必要かもしれません。まさか自分が… などと思わず。御休みが必要な場合もあります。くれぐれも御自愛ください。

危機への心理支援学――91のキーワードでわかる緊急事態における心理社会的アプローチ危機への心理支援学――91のキーワードでわかる緊急事態における心理社会的アプローチ日本心理臨床学会支援活動プロジェクト委員会

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10月 26


心理学に関する動画を御紹介する新企画。第 1 回目の動画は Bandura A. のモデリングの実験の動画です。

心理学の教科書には必ず載っている社会的学習理論 (現在では,社会的認知理論として,理論的にはさらに拡張されています) の提唱者でる Bandura のもっとも有名な研究のひとつ。私たちは他者の行動を観察することによって,新しい行動を学習することができます。Bandura は,人間が周囲の環境との相互作用を通して行動を変容させていく過程を明らかにしました。

実験の内容は,風船人形に対して攻撃的な行動を示す映像を子どもに観せ,その後,子どもが同じ環境に置かれたときに攻撃行動を行うのかを検討しています。動画では説明がないけれど,さらに攻撃行動を行った後に “褒められる (強化される) 条件” と “怒られる (弱化される) 条件” があります。

結果は,いずれの攻撃行動においても “褒められる (強化される) 条件” の動画を観た子どもの方が攻撃行動を多く示しました。つまり,観察学習によって攻撃行動が学習されるということです。以前にも紹介した↓の動画も Bandura の研究を知ってから観ると面白いと思います。



動画を観るかぎり現在では倫理的に実施が難しそうな実験ですが,古典的な研究を映像で確認できるなんて良い時代になったものです。


YouTube – Albert Bandura Bobo Doll experiment
http://www.youtube.com/watch?v=vdh7MngntnI


9月 09

Education Revolution Preview from Jason Paradis on Vimeo.


先日,大学にて Steve GONZALEZ 先生に御講演頂いた際に,回線速度が遅くて観られなかった動画をやっと見つけたので御紹介。ちょっと長いので時間のあるときにどうぞ。

PBS (Positive Behavior Support) や PBIS (Positive Behavioral Interventions and Supports) が学校教育に取り入れられている。もちろん,日本ではなくアメリカでの話。応用行動分析を用いた介入技法で,アメリカの学校では導入が小学校から高校まで法律によって定められている。詳しくは以下の Link からどうぞ。

簡単な日本語で表現すると “望ましい行動への介入と支援” かな (何だか身も蓋もない名前のような気がする…)。学業成績の向上,学校適応の促進,秩序回復などで効果が報告されている。もちろん,効果は主観ではなくデータとして客観的に測定され,把握されている。さらに,動画を御覧頂けばわかるように,子どもたちの表情も素晴らしい。

さて,日本の学校教育ではどのようなことをしているでしょう。ひとつでも御存知ですか?


Education Revolution Preview on Vimeo
http://vimeo.com/10435553

Home
http://www.pbis.org/default.aspx

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9月 02

Why is the person late for time?

“人はなぜ,約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」” を読了。

導入は専門用語をほとんど使わずに応用行動分析を説明していて入門書として素晴らしい。しかし,1 章の後半以降で急激に専門用語を理解していないと難しくなるので用心が必要。身近な事柄を “ABC 分析” と “タコ足ダイアグラム” で視考するのは面白いな,と再確認した。専門用語が理解できていれば,全編から非常にたくさんの示唆を受けることができる。

世間ではいわゆる “行動の科学” と紹介されることの多い “応用行動分析”。歴とした心理学であるにもかかわらず,心理学を専門としている人の中にも応用行動分析を誤解している人が多い。残念なことである。最近では Lifehack 関係でも応用行動分析の知見に基づいた Tips が紹介されていたりして (間違っていることも多い),少しずつ拡がりをみせているのかもしれない。

もし応用行動分析についての知識を持たずに読む場合,”行動とは何か” をよく考えながら読むことをオススメします。心理学を専攻している方は2 章の後半辺りの “認知と行動” の対比の辺りを理解できるかどうかがポイントになるかなと。


私たちは “自分を変えたい” と思ったとき,まず変えようとするのは “行動” である。行動は心の結果によって生じる,と思い込んでいるからである。では,なぜ行動を変えるのか? 心が変われば行動が変わらなくてもいい,とはならない理由を考えて欲しい。

また,私たちは他人の行動を見て,その人の心を予測する。例えば,本の中にもあるように遅刻する人を見て,だらしない人間だと判断する。もし自分が他人からそんなことをされたら “あなたに私の心の何がわかるのか?!” と怒るくせにである。ずいぶんと自分に都合のいい心理学者である。


心について考えるときに,こういう視点もあるのだと知ってもらえると良いのにな,と心から思っている次第です。


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8月 31

視覚言語「ロコス(LoCos : Lovers Communication System)」 from whitescreenjp on Vimeo.


ピクトグラムの動画とそのインタヴュ記事が面白かったので御紹介。Link 先を是非どうぞ。

ピクトグラムは端的に表現するなら “絵文字”。携帯電話や web でのコミュニケーションにおける絵文字とは根本的に異なる点があることに気づくだろうか。★が絵文字を使わない理由もだいたい同じところにある。

言語とコミュニケーションとデザイン。考えたら考えただけ面白い。考える余地しかない。


white-screen.jp:ピクトグラム(絵文字)デザインが世界を変える!? 第一人者、太田幸夫かく語りき
http://white-screen.jp/2010/08/pictogram.php

世界のマーク世界のマーク太田 幸夫 主婦の友社

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8月 27

JAEP 52@Waseda Univ.

金曜日からの 3 日間は “日本教育心理学会 第 52 回総会” に参加してきます。

今回はポスタ発表ではなく口頭発表なので,どうなることやら楽しみです。シンポジウムの御手伝いと連名発表が 2 本です。たくさん勉強して参ります。

余談だけれど,総会の web ページが微笑ましい。関係者の方は是非どうぞ。特に,FAQ の PDF でにやにやしてしまった。


日本教育心理学会第52回総会
http://www.dept.edu.waseda.ac.jp/edupsy/jaep2010.htm


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8月 19


新しい行動を学習する際に,模倣やモデリングが有効なことは心理学で明らかになっています。親子が似るのは何も DNA のせいばかりではありません。

職業柄,街中での人間観察には余念がない。道路で,電車の中で,書店で,コーヒーショップで,しかるに人間のいるところなら,いつでもどこでもできるためオススメです。暇つぶしにはもってこいです。

★のオススメの人間観察方法は,マナーの悪い人やルールの守れない人を見かけたときに “どうしてそのような行動を学習したのか” と考えるだけでなく,”子どもにそのような行動を教えるにはどうすればいいのか” と考えること。

例えば,小学校低学年くらいの子どもに,電車に乗るときに降りてくる人を押しのけて乗り込む行動を教えるにはどうしたらいいのか,と考えるわけです。知らず知らずのうちに身につけている行動を教えることは難しい。未就学児童なら教えられるか。中学生なら,大学生なら,と考えるといろいろと発見があって面白い。

マナーやルールの問題は TV でも Web でもたびたび話題になるけれど,決まって最後は “親の躾” や “本人の性格” に帰属されてしまうことが多い。しかし,そうした帰属はあまり意味がない。つまり,問題解決には寄与しないということです。親や性格を変えることが難しいことは,皆様も経験的に御承知のとおり。

できなかったら教えることが大切です。相手がいつまでも学習しないなら,別の方法で学習させればいい。教える方が悪いわけでも,学ぶ方が悪いわけでもない。解決はしていないが,少なくともその方法では学習がされない (されにくい) ということは明らかになった。少しずつ Try & Error を繰り返すことが大切です。

このことは,自分の子どもや児童,生徒だけでなく,部下や後輩にも当てはまる。もちろん,上司や先輩にも適用が可能である。少し応用だけれど,親や奥様や恋人でも同様。

つまり “随伴性を憎んで,ヒトを憎まず” ということ。人に優しく前向きに。別に随伴性も憎む必要はないか。憎しみからは何も生まれないということ。


YouTube – Comercial – Children See Children Do
http://www.youtube.com/watch?v=J6MefAH4gG0

【見ておきたい映像】 子供は親の背中を見て育つのですよ・・・ – IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ
http://www.ideaxidea.com/archives/2010/08/children_see_children_do.html

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