9月 02
“人はなぜ,約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」” を読了。
導入は専門用語をほとんど使わずに応用行動分析を説明していて入門書として素晴らしい。しかし,1 章の後半以降で急激に専門用語を理解していないと難しくなるので用心が必要。身近な事柄を “ABC 分析” と “タコ足ダイアグラム” で視考するのは面白いな,と再確認した。専門用語が理解できていれば,全編から非常にたくさんの示唆を受けることができる。
世間ではいわゆる “行動の科学” と紹介されることの多い “応用行動分析”。歴とした心理学であるにもかかわらず,心理学を専門としている人の中にも応用行動分析を誤解している人が多い。残念なことである。最近では Lifehack 関係でも応用行動分析の知見に基づいた Tips が紹介されていたりして (間違っていることも多い),少しずつ拡がりをみせているのかもしれない。
もし応用行動分析についての知識を持たずに読む場合,”行動とは何か” をよく考えながら読むことをオススメします。心理学を専攻している方は2 章の後半辺りの “認知と行動” の対比の辺りを理解できるかどうかがポイントになるかなと。
私たちは “自分を変えたい” と思ったとき,まず変えようとするのは “行動” である。行動は心の結果によって生じる,と思い込んでいるからである。では,なぜ行動を変えるのか? 心が変われば行動が変わらなくてもいい,とはならない理由を考えて欲しい。
また,私たちは他人の行動を見て,その人の心を予測する。例えば,本の中にもあるように遅刻する人を見て,だらしない人間だと判断する。もし自分が他人からそんなことをされたら “あなたに私の心の何がわかるのか?!” と怒るくせにである。ずいぶんと自分に都合のいい心理学者である。
心について考えるときに,こういう視点もあるのだと知ってもらえると良いのにな,と心から思っている次第です。
8月 27
金曜日からの 3 日間は “日本教育心理学会 第 52 回総会” に参加してきます。
今回はポスタ発表ではなく口頭発表なので,どうなることやら楽しみです。シンポジウムの御手伝いと連名発表が 2 本です。たくさん勉強して参ります。
余談だけれど,総会の web ページが微笑ましい。関係者の方は是非どうぞ。特に,FAQ の PDF でにやにやしてしまった。
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日本教育心理学会第52回総会
http://www.dept.edu.waseda.ac.jp/edupsy/jaep2010.htm
5月 31
コーギィが可愛かったので御紹介。
人間を含めた動物を観察すると “どうやったらその行動を教えられるのか?” と考えてしまう。とくに不適切な行動について “どうやったら教えられるのか?” と考えると発想が飛躍して面白い。電車の中などは格好の場面。さて,珍しく心理学の問題です。
【問題】 食事をもらえるとダンスを踊る犬の随伴性について行動分析学の観点から ABC 分析してレポートせよ。
正解者の中から抽選で 1 名様に Épi-ciEL のメロンパンをプレゼントします。回答はコメント欄にどうぞ。ヒントは踊り始めるタイミングですかね。
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YouTube – The Best of Sparky Kibble Dancing
http://www.youtube.com/watch?v=yD3yVwC0fjg
5月 19
統計ネタ (そんなネタはない) で連投。
“
なるほど統計学園 ” と “
統計学習の指導のために(先生向け) ” という統計局が作成している Web ページ。
基本的なことを web で学習できるし,指導する教員としても補助教材があるという丁寧な作りだと思う。統計学的な現象の理解は,実はとても大切なことで,単純な確率論や TV で示されるデータの嘘を見抜く上では非常に重要な考え方だと,★は思っている。統計を勉強するのは何も心理学を専攻する学生だけである必要はない (専攻する学生にはとても勉強して欲しい)。
ちなみに “なるほど統計学園” の方は Flash がないと閲覧できないので iPhone や iPad からは御覧頂けません。悪しからず。やはり Apple さんが何と言おうと Flash が閲覧できないのは現時点ではマイナスでしかないと思う次第。
なるほど統計学園
http://www.stat.go.jp/naruhodo/index.htm
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統計学習の指導のために(先生向け)
http://www.stat.go.jp/teacher/index.htm
5月 18
スタディルームのある BT11F に,最近,妙な貼り紙がしてある。何だろうと思っていたら,どうやら学部生のひとりが書いている模様。そういえば,先日もそんな話をしていたような…
コレが Flickr でかなりの view 数を稼いでいたので御紹介。”統計はやってもやらなくても地獄” という言葉は心理学を専攻していたことのある人なら納得できる内容ではあると思う。
個人的には “やったらやったなりの成果があるし楽しくもなるし,やらなかったら困るので諦めてやるか,やらずに卒業論文が書けるように誰かに頼むなどの根回しをしよう” と教えたい。
書道も統計もやってみないとわからないことがある。何もやらないことが一番,勿体ないと思う。
3月 01
昨日は年に一度の研究会でした。足元の悪いなか参加頂いた皆様にこころから感謝致します。
毎年,準備は大変だけれど,とても勉強になるし,何より先生方の熱意を感じて,研究への動機づけが高まる。まだまだ勉強しないとね。少しずつでも恩返しができるように頑張りたい。
上の画像は注文していた御弁当を並べたときのもの。圧巻というか壮観というか。
2月 17
“FIELDS ARRANGED BY PURITY” が面白かったので 御紹介。日本語にするなら “学問領域を純度の順で並べてみた” かな。
心理学の純度は下から 2 番目。研究対象が “社会 > 人間 > 生体 > 化学物質 > 物理法則 > 概念” と,だんだんと純度が上がっていく,つまり測定誤差が少なくなるという意味だろう。
“社会学はまさに応用心理学だね” という心理学者の言葉は高慢だと思う。生物学者の “心理学はまさに応用生物学でしょ (わざわざ台詞を変える必要はないか)” は心理学への偏見なのかな。と心理学が専門なので思ったり,思わなかったり。化学者が女性だし,物理学者を揶揄していたり,数学者が少し離れていたり,とそれぞれの学問領域が巧くデフォルメされていて面白い。
もちろん数学者が一番ピュアなこころを持っているという意味ではない。
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xkcd – A webcomic of romance, sarcasm, math, and language – By Randall Munroe
http://xkcd.com/435/
5月 21
中学校から出てiPhoneを確認すると,MasaruからMailがあった。H大にいるのだそうな。
用事があるとのことだったので,大学で待っていてもらい話をした。御互いに心理の専門職なので,ついつい話し込んでしまった。立場は違うけれど,共有できるところがたくさんあった。切磋琢磨できる仲間が身近にいることは素晴らしいことだと思う。
学部の同期で今でも心理に携わっている仲間が何人かいる。CP,PSW,SLHTなど臨床の現場で活躍している。他の同期たちもそれぞれの世界で活躍していることだろう。久し振りに同期で集まりたいと思った。
Short Breathのメンバにはよく会っているけれど,他の人たちにはまったく会っていない。卒業して以来,会っていない人ばかり。何をしていてもいい。楽しんでいてくれれば言うことはない。
5月 19
朝から発達支援の仕事へ。事務手続きの遅れで,5月中旬になって今年度の初勤務。
何のかんので今年で3年目。同じ中学校に行っているので当前のことなのだけれど,1年生は3年生になった。生徒たちの成長を間近に感じられることは,研究をすることにも刺激になっている。3年間の成長と発達には目を見張る。
生徒たちからたくさんのことを学ぶ。最近の流行りや考えていること,悩んでいることを聴くことができるだけで,どんなに素晴らしいことか。特に,今の3年生は1年生のときからずっと見てきたので,思い入れが深い。
彼らと一緒にいられるのも今年で最後だ。来年の4月にはそれぞれの道を歩んでいく。そう思ったら,少しだけ先生方の気持ちが解った気がした。嬉しいような寂しいような,そんな表現することの難しい気持ちである。
今年も彼らと一緒に頑張っていこうと思う次第です。
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