統計の話題。奥村先生のBlogを読んで気になったので,専門の人は少し考えて欲しい。
≫ 行動分析学と統計的な考え方
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2364
行動分析学は,心理学の中でもかなり誤解されている領域だと思う(学術領域で,という意味。社会一般ではまったくない)。特に,応用行動分析への不当な誤解があるし,圧倒的に説明不足だと思う。日本ではABAはまだまだマイナということか。誤解と理解に有意差がないと考えるのであれば,トゥリビアルな問題なのかもしれない。
近接領域の研究者でも,ABAに対して的外れな批判をしていることが多い(奥村先生の記事がそうだというのではない。誤解のないよう)。★が仲良くさせて頂いてるABAが専門の先生方は,統計的仮説検定を否定していない。むしろ,実験計画や変数の設定について言及しているのに議論が噛み合わないことが多い。
心理学の本質は”変数をどのように定量化するか”にある。方法論の問題ではない。
話は変わるけれど,
H-Yamaguchi.netさんの記事が面白かった。読んだことがある本もたくさんあり,専門でない人の視点を知ることができた。多謝。
≫
読んでないけど読んでみたい心理学の本を20冊
http://www.h-yamaguchi.net/2009/02/post-ad2d.html
ちなみに,一番,初めに挙げられている吉田先生の”本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本”を読んで理解できる人は,そもそもこの本が必要ない。確かに”わかりやすい”し”初歩”なのだけれど,数学フォビアの方には難しい。
一昨年の夏に開催した”統計の夏”という統計の勉強会は,吉田先生の本を教科書に,その内容をさらに辟易にしたレジュメを作成した(しかも膨大な量)。加えて,講義形式で説明をする必要があった。
統計を教えるのは非常に難しい。”因子分析の匣”はまだ書き終わらない(ていうか,終わるのか)。”重回帰分析の夢”や”ノンパラメトリック検定の檻”や”共分散構造分析の理”も企画自体はあるのだが,いつになったら完成することやら。院生のうちにリソースを増やしたいが,なかなか難しい。
統計を学ぶことで研究計画が立てられるようになる。同様に,行動分析学を学ぶことで研究計画が立てられるようになった。少なくとも★にとってはそうだった。理論を学ぶことで論理を組み立てられるようになる。そのモデル,あるいは思考にこそ価値があると思うのだが,いかがか。
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