4月 06

人前で話をすることが得意だと思われている。そんなことはない。誤解である。特に苦手ではないだけで,得意ではない。信じてもらえないかもしれないけれど,人前で話をするのはあまり好きではない。終わると目が痛くなるくらい気を遣うからである。

大学院生をしているとプレゼンテーションの機会が多い。プレゼンテーションを聴くことだけならプロフェッショナルと言っても過言ではない。プレゼンテーションを聴くこととすることとの間には大きな隔たりがある。ただ,聴いていれば上手くなる,というものでもない。

しかし,いくつもプレゼンテーションを聴いていると,面白いものとそうでないものがあることに気付く。その違いは何だろう。この点に気が付くと,どんなプレゼンテーションもそこそこ面白く聴くことができる。


Steve Jobs氏は,演説がとても上手い。間の取り方,話の進め方,笑い,言葉の選び方など多くのことを学べます。AppleのKeynotesしか知らなかったけれど,人生について語っているのJobs氏も素晴らしい。15minで面白い演説をする人は,日本の卒業式では滅多に御目に掛かれない。Apple Keynotesに興味を御持ちでiTunesを御使いの方は,Video Podcastで見られますのでどうぞ。

人前で話すときにたったひとつだけ気を付けなければいけないのは,”話しを聴く人の立場になる”ことだろう。聴かされて退屈だと思うようなプレゼンテーションをしなければいい。それだけだと思う。饒舌である必要はないし,緻密な構成が必要な訳ではない(勿論,あればより良いけれど)。話し上手な人が,必ずしもプレゼンテーション上手という訳ではない。

プレゼンテーションの目的はと何だろう。”伝える”ことである。相手に伝わる言葉と方法は何か。”話しを聴く人”のことを知らなければ良いプレゼンテーションはできない。つまり,良いプレゼンタとは,饒舌な人でも構成のできた人でもない。聴く人の立場になって話をできる人間のことだと思う。

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